Works施工事例
学校法人瀧川学園 滝川中学校・高等学校 新校舎 家庭科室
上質な生活空間を
連想させる
家庭科室のキッチン
Outline
2025年夏、神戸市須磨区にある滝川中学校・高等学校の新校舎「総合棟」が竣工しました。
学びと体験を結ぶ多目的な施設のひとつとして新たに設けられた家庭科室のためのキッチンを、KOBE STYLEにて製作いたしました。
キッチンのプランニングにあたり実際に指導をされる先生方のご意見やご要望を伺い、清潔感と耐久性を重視しつつ、教育の現場にふさわしい落ち着きのある意匠を目指しました。
指導される方が主に使用する教師用1台、そして実習を受ける生徒用8台を、それぞれの使い方に合った仕様でお作りしています。
キッチンキャビネットの短手方向にシンクや加熱機器を据えるレイアウトは、まさしく家庭科室の調理実習台のもの。
一方で天板や扉の素材に石目調の高圧メラミン化粧板を用いたり、キッチンの中央はオープンに仕上げることで、上質な生活空間らしさもある家庭科室になりました。
2024年度に共学化を迎えた滝川中学校・高等学校の新しい学びの環境において、この家庭科室は性別を問わず「暮らしをつくる力」を育む場となります。
こちらの学校を創立した瀧川辨三氏は、神戸で起業しマッチ製造業で成功を収めた実業家ということで、新校舎にもさまざまなマッチをモチーフにしたデザインが施されていました。
「家庭科室」のプレートも、マッチの箱や持ち手の部分を図案化して構成されています。
このような豊かなデザイン空間での学生生活は、きっと生活者としての感性が磨かれることと思います。
新しい学びの空間づくりにKOBE STYLEのキッチンをお選びいただき、心より感謝申し上げます。
この場所で育まれる日々の体験が、生徒のみなさまの未来を照らす小さな灯となりますように。
設計・施工:清水建設株式会社
写真・文:KOBE STYLE 斎藤














