ノスタルジーに浸りたいときもある
家族に甲殻類が苦手な者がおり、旅行やご馳走でもカニを食べに行くことができないため、こっそりと自分のふるさと納税でカニを注文しました。
その後、夫から自分のふるさと納税は神戸牛のステーキ(家族皆大好物)の盛り合わせを頼んでおいたから。と言われ、あ、日本昔話でいうと優しい爺さんと意地悪婆さんの典型的なパターンや。きっと雀をいじめたり、大きい葛籠を求めたり、玉手箱を開けたりと、最終的に臼にふみつけられたり、舌抜かれたり、こぶをつけられたり、地獄に落ちると確信したヤマモトです。
まあ、こんな美味しいものを食べて地獄に行ってもいいかと開き直っております。
お蔵出しのネタです。
鳥取県の大山(日本海側)に行った帰り、岡山の倉敷経由で家に帰ろうと思い、途中でどこか面白そうな場所がないかと探しておりました。調べていると、私の好きな横溝正史映画、八つ墓村のロケ地になっている鍾乳洞がある事がわかりました。
ちょうどそのあたりの岡山県と広島県との県境にある鳥取県の南部が私の両親の故郷でもあります。
鍾乳洞の名前は『満奇洞』まんきどう?藤子不二雄Aの漫画の主人公の店?それはブラック商会変奇郎の『へんきどう』すみません、脱線しました。『まきどう』と読みます。
神秘的です。感動です。 八つ墓村にでてくる双子の小梅ばーさんか小竹ばーさんが浮かんでたとこかしら。『りゅうのあぎと』は?
ライトアップがちょっと今風で、私としてはもう少し、おどろおどろしい方が好みではありますが、横溝ファンとしては大満足&感動の場所でした。
そしてその流れで岡山県高梁市の吹屋というべんがらの村に寄りました。
岡山観光WEBから抜粋
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『中国山地の山懐に抱かれた吹屋は、ベンガラ生産やその原料であるローハで巨大な富を築いた豪商たちが作り上げた町。赤銅色の石州瓦とベンガラ色の外観で統一された赤い町並みが印象的です。精巧な意匠が施された豪商たちの屋敷は一見の価値あり。』
そうなんです。その豪商のお屋敷も横溝映画に出てくるお屋敷もあり、街並みもタイムスリップしたみたいにノスタルジックな素敵な風景です。もう感動で震えました。
母に、なんであんないいところ(鍾乳洞)を、田舎にかえったときに連れて行ってくれなかったのか聞いたところ、「その時代は道がなかった」とのシンプルな回答でした。たしかに小さい頃の記憶では、車で田舎に帰るのは夜出発して、朝着いていたような気がします。
おすすめの場所です。そしてまたゆっくり行きたいです。
帰りの倉敷も素敵でした。最近こういう場所が好きになりました。