【謹賀新年】おせちジプシー
明けましておめでとうございます。
ヤマモトです。
働き始めてから、年末は大掃除、年始はゆっくりしたいと
思い、長男の嫁というポジションでありながら年末の大掃除に集中するあまりに
おせちづくりの協力に間に合わなかったことがきっかけで、だんだんと山本家のおせちづくりの
メンバーから脱落していった経緯がありました。
当時20代の私が手伝えるといっても、かまぼこのビニールを取るとか、
人参を梅の型抜きで抜くとか、アルミ箔いれものを準備するとか
下っ端の手伝いくらいで、お料理上手な母からしたら、むしろ足手まとい、たいした戦力になってなかったのでしょう。
やがて祖父母、父が亡くなり、
お正月に仕事のある人もでたりと、山本家でお正月に集るという習慣がなくなりました。
私は自由の身。(元々何もしていないが)
旅行に行ったり、実家で母と姉と兄嫁がつくったおせちを
多すぎたの1度おすそわけをもらったことをきっかけに、
当たり前のように31日夕方にもらいにいくハイエナのような習慣がついてきました。
さあ、今年は旅行はナシなので家でゆっくり過ごします。と
宣言した年末のある日、
実家の母が
「今年の年末年始は兄一家も帰ってこないし、体もしんどいからおせちは中止にします!」
と宣言されました。
・・・
え?急に言われてもこっちも都合あるねん。困るわ~と思いながら、
義母にしらじらしく
「お母さんお正月どうするのですか?」
声をかけたところ
「由紀さん、私たちお正月旅行に行くので犬よろしくね。」
と妹家族と旅行に出かけるとの事。
・・・
家族に
「えー。残念なお知らせがあります。お正月におせちありません。」
と発表したところ、
「え~、おせちないの?ガッカリ。
お母さんおせち作られへんの?マジ?ヤバ!」
・・・
黒豆は皮にシワいれたらあかん、とか
田作りはパリパリが好きとか、
栗きんとんの栗は国産にして
とか自由に発言していたけど
全く自分で作れないことが発覚!
働いてるから年末年始くらゆっくりさせて!、と偉そうにおせちづくりを拒否していたことが、今になって自分に跳ね返ってきて、
おばあちゃん達のおせちを食べなれた家族はガッカリ。
私にできること・・・
ネットで、31日に手に入るおせちを検索し、
阪急で買える事がわかり、必死で手に入れてきました。
初めて年末にデパートの食料品売り場に行きましたが、
凄い人ですね。
おせちの前でトロいおばさん、いや、じっくり中身聞いて選んでいる
奥さまにイライラし、後ろ並んでまんねん。このタイミングで迷ってもしゃーないでっせ!と横目で見ながら、
これください!と即決購入。直後に即完売。
あっぶなー。結構リスキー。
あ、あのじっくり奥さま買いそびれてるし・・・
無事おせちもゲットし、お正月は過ごせましたが、
母の全くおせちが作れないことを知り、
少し小馬鹿にする息子たちに、
この高いおせちをゲットできたのも
お母さんが働いているからこそ、瞬時の判断力と決断力のおかげ。
感謝しなさい。
と母の威厳を別のところでアピールしてしまいましたが、
ほぼ無視されていました。
KOBE STYLEのお施主様は皆さん
お料理上手なのできっと素敵なキッチンで
おいしいおせちを作っていらっしゃることでしょう。
さあ、私はお料理ではなくキッチンづくりの
プロとしてがんばります。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。