神戸スタイルキッチンの無垢 カンナ 仕上
2月に入ってここ数日、本格的に雪が降ってまいりました。
車通勤の私はどのルートを通れば、冬の六甲山を越えれるかがテーマとなります。
朝、事務所に着いたら何もしていないのに微妙に疲れております。
これも、年齢の問題でしょうか?
皆様も雪道は無理をせず、安全第一でお過ごしください。
今回はキッチンの無垢材のお話です。
先日、ある建築関係の企業様から国産の無垢材でプロダクトキッチンを
企画製作してほしいとリクエストがございました。
但し、企業として販売するためメンテナンスフリーで開発したいとの事です。
基本的に無垢のオーダー家具や天板、キッチンなどは造作家具分野となりますので
量販はできません。
反りや歪み縮み、または日焼けなども天然の良さとして、お客様の理解が必要なもの。
そこを5年~10年位は納品時の形状を維持するという事は大変難しいことです。
しかし、 乗りかかった船を漕ぐのが、私の性格。 サルもおだてりゃ海泳ぐ!です。
そして国産県産材セミアイランドキッチンの企画、製図、サンプル開発に入りました。
ワークトップはさすがに、ステンレスHL or 人大天板
扉は県産材のムクのヒノキor杉 (ツキ板NG)
キャビネットはムクのヒノキor杉
「今回のミッションは」
「県産材の木材を使って、メンテの必要ないキッチンを1ヶ月以内に開発せよ」
です。
こりゃー手強いと感じ、
ある県産材の産地まで車で向かい。
優秀な無垢家具木工所のベテランのS師匠にご相談しました。
色々とムク材の性質について、3時間レクチャーを受け、無垢の家具を視察
ムク材の知らなっかた知識を惜しみなく教えていただきました。
特に反らない為の加工技術のノウハウが凄い!!
機械加工だけではなく、 初の職人さんによる「 カンナ 仕上げ」を拝見しました。
これなら、神戸スタイル でも無垢キッチン カンナ 仕上げバージョンもできるなぁ
と違う企画を考えながら、神戸へ。
個人的には、ブラックチェリーなどを使うと格好良いと思うのですが・・・・
今回のお題は「ヒノキと杉」です。
そして待っていたサンプルが届きました。
こんな感じです。
品のある、おしとやかな仕上がりです。
これぞ JAPAN STYLE という感じですよね。
この扉サンプルは県産ヒノキの無垢柾目です。
ワークトップとの色あわせ中、 頭が固いせいか純和風になっていきます。
黒系グレー系だと落ち着きますが、何だか うどん屋さんの内装っぽいし、
白系は同化しているようで・・・
やはり無難にステンレスでしょうかね。
希望は、茜や朱色、柿渋など日本の風景をイメージできる色がほしいです。
これから、依頼先さまとの検討が楽しみです。
今回の仕事で、外材ではなく日本古来から使用されている木材と出会いました。
JAPAN STYLE が海外で脚光を浴びているようなので、
和のデザインキッチンがこれからくるかも知れませんね。
普段は、無垢材をツキ板加工でお勧めしておりますが、機会があれば
神戸スタイルキッチン 無垢 カンナ 仕上げバージョンも是非いかがでしょうか。
藤田