老人と犬の世界も非常にキビシー
このたびの台風7号の豪雨災害にて、被災された方々に心よりお見舞い申しあげます。
皆様が一日も早く平穏な生活に戻られますことをお祈り申し上げます。
ヤマモトです。
隣の飼い犬二匹をお散歩に連れて行くと必ず水路に飛び込み体を冷やしています。なるべく人目に遭わない時間帯に行かないと、行儀が悪く恥ずかしいのです。
たまに上品なマダムが、服を着たぬいぐるみのようなトイプードルを連れて歩いている時に遭遇すると、二匹は喜んでプードルちゃんに近寄ろうとするけど、明らかにお嬢様とダウンタウンボーイ。マダムもひきつった笑顔でトイプードルちゃんを抱き上げます。犬社会でのヒエラルキーを実感しております。
夕暮れに信号待ちをする2匹。
ちなみにワタシは飼い主ではなく、週一で散歩に連れて行く隣のおばさんという立ち位置です。
先日、美容院に行く前に時間があったので本を読もうとカフェDに入り、モーニングを食べ、本を読んでおりました。
ワタシの右隣におばあさんが座っていました。
すると後から来たおじいさんがそのおばあさんの隣にすわり、またその知り合いが集まり、なんか老人会のうち合わせ?という感じで70から85歳くらいのメンバーが集まってきました。しかも朝9時頃なのにみんなモーニングではなく、コーヒーだけ。
(えっ?もう朝ごはんは食べてきてるんや)
少し離れた席に、その仲間と思われる老人ふたり(夫婦?)が座っていました。しばらくして、連れ合いのおばあさんが席を立ってお手洗いに行った瞬間、残されたおじいさんがこちらに向かって歩いてきました。
するとワタシの右隣のおばあさんに、顔になんかついてるよと顔をすりすりさわってきました。
(ひい〜)
右隣りのおばあさんも、「いやだ、顔の産毛かしら。 しばらく男の人に触れることないから恥ずかしいわ」と、その瞬間、思いのほか早く席に戻ってきた連れ合いのおばあさんが般若の面のように睨んでいて、その場が凍りつきました。
(ひい〜修羅場やん。本の内容が全く頭に入らへんやん。右隣りのおばあさんこのグループのマドンナ?)
その離れた席に戻った男女には沈黙が流れていました。
その後他にも仲間が増えてきて、ワタシの左隣の席が空き、先程の離れた席の二人が移動してきました。
ワタシが囲まれる状態になるのでその二人に
「どうぞ、席かわりますよ。」
まわりの皆んながすみません。ありがとうと言った瞬間、その連れ合いのおばあさんがかなり強い口調で
「結構です!」と。
いえいえ、どうぞお気になさらずにといったのですが
「替わらなくていいです!」と女の嫉妬と情念か。ものすごい気迫に押され、私はその連れ合いのおばあさんの意思を尊重してそのまま座ることにしました。というか怖くて動けなかったのが本音ですけど。
おそらく自分の連れ合いがちょっかいをかけたマドンナばあさんの隣に座るのが嫌だったのでしょう。
気まずい空気の老人たちに囲まれて本を読むこともできず、居心地の悪さに耐えられず席を立ちました。
その後の老女たちの動向も気になりましたが、カラオケ喫茶で『天城越え』でも歌ってくれることを願います。お年寄りの世界にもヤキモチとかモテるモテないとかあるんやーと少し考えさせられました。
今日の読書はDではなく星乃珈琲店にて。ゆっくり読めました。笑
林真理子著 『成熟スイッチ』
まえがきにには
❝成熟は一日にしてならず。
・・・
日常の小さな心がけの一つ一つ、世の中のいたるところに、成熟へと向かう小さなスイッチがちりばめられているのです。❞
年をとること・老いを成熟と表現されていて、環境の変化や人付き合いの事も興味深く、日々丁寧に過ごそうと思いました。
稲垣えみ子著『家事か地獄か』
この著者は外に生えてる野食べ、お風呂は銭湯、シャンプー、リンスは使わずせっけんとスキンケアはごま油だけ。という記事を読んでから気になる女性の一人でした。
著者は元新聞記者、本の内容は以前大手新聞社で働いていた時は、日々贅沢に暮らしていたのですが、退職して広いマンションから小さい家に移り、冷蔵庫も洗濯機も置かないミニマムな暮らしをはじめ、人付き合い、助け合いをしながらの生活は以前よりむしろ豊かになったという話です。
お母さまの認知症の事も分析され、自分が老いたときの事を考えさせられました。
憧れます。